Zuihitsu

何が誰の役に立つか分からないご時世なので、好きなことを好きなだけ。7割自分用メモ用紙でごめんなさい。

イラン人女性の自叙漫画、「ペルセポリス」を読んだ。

今更ですが、一気に読了しました。
ここ最近にないくらいの勢いで。

それは1人の女性の自叙伝としてかなり読み応えがあったからです。
逆に言うと当初知りたいと思っていたイラン人のナショナリティみたいなところは分かったような分かってないようなイマイチ自信がありません。w

著者は比較的上流階級に生まれているため、
環境や親の存在が素晴らしいのです。
庶民だったらこうもいかなかったんではないかと思うことも多々あります。

そういう当初の目的を置いておいていいとすれば、
(もちろん避け得ぬ当時の世相を生々しく描写したシーンもありますので、
 断片的には歴史を知ることができます。)
恵まれた日本のいちヒト(女子)としては、
知られざる国を生きてきた女性の話として非常に感銘を受けたとコメントしておきたいと思います。

イスラム革命が著者の少女時代に起き、
抑圧と闘争の時代が進む中著者や著者の周りはどのように強く生きてきたのか。
思ったことを正直に主張し、好きなものを見聞きし、口にし、身に付ける。
(著者はアイアン・メイデンとかがすきらしい)
日本人が当たり前だと思っていることが難しい世の中でソレをやる。
この国で育ってはいけないと、深い愛情と強さをもった両親に
14歳で単身ウィーンに送り出されて自由(すぎるくらい)に生きる。

物事の捉え方、自由であること、自分のクニとはなにか。
あらゆることが自分と違う点に驚きもするが同情もできるし、
参考にしなくてはいけない部分も多くある。

最近自分の生き方がくだらなくて、いいことなんてなくて、
それは世の中のせいだと思っている女性も少なくないと思いますが
(私や私の周りの話では必ずしもなく、
 いろんなメディアを見てるとそう思うのです。)
そういう多くの方に手に取って頂きたいです。
世の中の見え方がちょっと変わるし、
自分が少しだけ頑張ってみようかなと思えるのではと思います。

なお、個人的にはこのイラストのタッチも好きであり、
ぜひアニメ映画も見てみたいところ。です。

 

ペルセポリスI イランの少女マルジ

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ペルセポリスII マルジ、故郷に帰る

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ペルセポリス [DVD]

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